野石積みの家・草花木

シャリンバイ

■シャリンバイ ■原産地:沖縄・台湾南部      ■科名:バラ科シャリンバイ属

■種類:常緑広葉低木       ■別名:ティカチ            ■ 漢字名:車輪梅

■生えている場所:⑤前庭、 ⑦屋上庭園に自生(写真)        ■撮影年月日:2010・4・13

■オキナワシャリンバイはモッコクモドキともいわれ、沖縄に自生しています。常緑広葉樹、小高木、幹皮は黒灰色で,古木の肌荒れは魅力があります。葉は車輪のように出ることが名前の由来。
葉は長楕円形で細長く、硬い革質で、深い緑色を呈しています。花は3~5月、白で数多く咲き(花輪1㎝位) 実は11~12月に径1㎝位の黒紫に熟し食べられます。この樹種は花物盆栽よりも貴重な存在価値は昔から染料として利用されていることです。シャリンバイの樹皮、幹、根にはタンニンを含み、芭蕉布・大島つむぎ・久米島つむぎには欠かせない。また庭木をはじめ生垣などに親しまれてきた樹種です。

■ティカチ(シャリンバイ)染
ティカチ染は深みのある濃い茶で、ティカチの樹皮から染料を採ります。陽当たりのよい所の樹ほど、染料を多く含んでいるようです。山から採ってきた生木を、乾燥しないようにビニールシートを被せ、必要なだけ取り出して、15㎝くらいに切り、さらに縦に割ったものを、大鍋に入れ、水を八分目ほど入れて、煮だし、一番液、二番液、と分けて別の容器に入れておきます。上質なティカチの場合は四番液まで煮出すこともあります。採った染液を暫く置いておくと、不純物が沈殿しますので、上澄みだけを鍋に入れ、もう一度、手が入るくらいまで温めると液の粘りが取れ、繊維に染み込みやすくなります。

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