■ 宇栄原綱引き・90年ぶり復活
■ 地域の伝統 未来へつなぐ ■ 90年ぶりも熱戦展開 ■ 那覇市宇栄原・復活の綱に500人参加
90年ぶりに綱引き復活ー。
那覇市宇栄原自治会(赤嶺和雄会長) の綱引きが27日午後、那覇市の高前原公園で1913年から90年ぶりに復活し、約500人が参加して熱戦を繰り広げた。
綱は雄雌それぞれ28メートル。カヌチ棒が入り、審判長が旗を振り下ろすと、東西に分かれた参加者が一切斎に綱を引き合い、一進一退の攻防のすえ、西側が勝利した。
赤嶺会長は「地域住民の自治会離れの進む中、子どもから高齢者まで楽しめる祭りを企画した。予想以上の人が参加して、大成功だ」 と笑顔を見せた。綱引き実行委員会の上江田正さんは「資料がなく苦労した。元青年会の会員など応援してくれた人たちに感謝したい」と話した。
西側で綱を引いた嶺井大知(だいち) 君(高良小2年)は「初めて綱を引いたが楽しかった。自分が引いた西が勝ちうれしかった」と笑顔だった。
孫2人とともに参加した赤嶺幸信(61)は「90年ぶりに綱引きが復活したと知り驚いた。まさか復活するとは‥」 と話した。
今回の綱引きでは、幹の綱は糸満市の米須自治会から譲り受け、枝綱は宇栄原自治会会員が伊平屋島産わら2トンを使って編みこんだ。 琉球新報2003・7・28 より転載