■ 沖縄の伝統野菜・カガンジデクニ
■ 新崎實カガンジデークニ畑
■ 掲載誌:Coralway 清明(シーミー)号 2011年3/4月
■ 発行:日本トランスオーシャン航空株式会社
■ 編集:編集室りっか
△Coralway 2011nenn 3/4月 清明(シーミー)号より転載
△Coralway 2011年3/4月 清明(シーミー)号より転載
△ガガンジデークニ碑の前に立つ新崎實さん・陸上自衛隊那覇駐屯地内
□ 「鏡水太根」どうぞ!郷友会 種の保存先にお礼
□ 贈り先:沖縄県農業研究センター・翁長那覇市長・仲井間沖縄県知事・西村琉球大名誉教授
□ 贈つた日:2011・2・15~19
△ 琉球新報2011年2月16日掲載
△戦前の鏡地大根(カガンジデークニ)畑風景レリーフ 制作:西村貞雄(琉大名誉教授)
△鏡水大根のレリーフ制作者西村氏に贈る 2011・2・19
△西村アトリエにて
△収穫したカガンジデークニ 新崎フアームにて
△鏡水自治会 共進会
△鏡水自治会 共進会
△新崎氏大根畑
△大城氏大根畑
△鏡水自治会 共振会
△鏡水自治会二番旗 「潮嵐瑞穂」 燈籠 「カガンジデークニ」
鏡水二番旗頭の燈籠は戦前、鏡水の地名を全琉に轟かせた鏡水大根(カガンジデークニ)を再現、先祖の頑張りと名声を讃え鏡水の旗頭のシンボルとした。潮(雨風)嵐(台風)に耐え豊作で瑞穂の国を願う思いが込められている。
△鏡水二番旗頭の燈籠 鏡水大根(カガンジデークニ)
△小禄地区市民大運動会 大綱引きの二番旗 「潮嵐瑞穂」
△小禄地区市民大運動会
△小禄地区市民大運動会 鏡水自治会二番旗 「潮嵐瑞穂」 燈籠 「カガンジデークニ」
□ カガンジデークニ(鏡水大根)・鏡水農業改良組合共進会2011
□ 会場:鏡水自治会会館
□ 期日:2011年1月25日
□ 2011年1月25日鏡水農業改良組合共進会(会員が生産した農作物の出来を競う)が鏡水自治会館で開かれた。会員が共進会出品用として育てた鏡水大根(カガンジデークニ),ほうれんそう、しゅんぎく、ねぎ、にら、サクナ、ンスナバー(ふだんそう)、ニンジン等の作物が所狭しと自治会館に展示された。作物はJAおろく支店の営農指導員の審査・評価が行われた。評価終了とともに会場は野菜即売場に変わり、婦人会の皆様や見学の方々が1個、1束百円で買い求めていた。
△カガンジデークニ(鏡水大根)
△カガンジデークニ(鏡水大根)
△カガンジデークニ(鏡水大根)
△カガンジデークニ(鏡水大根)
■ カガンジデクニ(鏡水大根)・鏡水ワインチャ・島ダイコン
■ 抽苔(ちゅうたい)してもス入りが遅く、在圃期間の長い特徴を有する島ダイコンは「ワインチャ」とも呼ばれ、各地で品種が分科し、独特の形が形成されている。甘い青首ダイコンが普及するにつれて産地も減少したが、旧正月には酢の物にして利用されていた。現在は、一部の地域でしか栽培されなくなった。
△アカカブ、小カブ
△ねぎ
△ンスナバー(ふだんそう)、サクナ(ぼたんぼうふう)
□ ンスナバーは、地中海沿岸が原産地といわれています。「不断草」の名は、葉を取っても次々と若葉が出て一年じゅう収穫できることから由来しているようです。終戦後私が小さい頃、よく食べました。今の物より、大株で特に茎は大きく長かったように思います。ンスバナージュージー(不断草の雑炊)や、ンスナバーンブシイー(不断草の煮込み)が多かったようにおもいます。
△みつば
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△カガンジデークニ(鏡水大根)
■ カガンジデークニ(鏡水大根)ものがたり
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△カガンジデークニ(鏡水大根)碑 □建設場所:鏡水箕隅原(現在陸上自衛隊那覇駐屯地)箕隅宮内
△収穫の喜び レリーフ 高さ90㎝ 幅120㎝ 制作:西村貞雄
□ 全国の主な地大根マップ
□全国の主な地大根
□岩手県/安家大根(岩泉町安家) □秋田県/松館しぼり大根(鹿角市八幡平) □山形県/花作大根(長井市花策)、青首大根(寒河江市最上川流域)、小真木大根(鶴岡市小真木) □宮城県/小瀬菜大根(加美郡色麻町)、赤頭大根(加美郡色麻町) □福島県/あざき大根(大沼郡金山町)、赤筋大根(合津地方) □栃木県/唐風呂大根(日光市足尾) □埼玉県/理想大根(久喜市) □東京都/亀戸大根(葛飾区高砂)、練馬大根(練馬区)、大蔵大根(世田谷区大蔵) □神奈川県/三浦大根(三浦市) □長野県/信州地大根(長野県各地)、戸隠地大根(長野市戸隠)、ねずみ大根(埴科郡坂城町) □石川県/源助大根(金沢市打木町) □福井県/板垣大根(福井市板垣) □愛知県/森口大根(丹波郡扶桑町山名)、方領大根(海部郡湛目寺町)、宮重大根(西春日井郡春日町) □三重県/御菌大根(伊勢市) □大阪府/大阪四十日大根(豊中市庄本町)、田辺大根(大阪市東住吉)、京都府/聖護院大根(左京区聖護院)、鷹ガ峯大根(北区)、壬生青味大根(左京区壬生朱雀)、鞍馬大根(左京区) □広島県/うぐろ大根(広島市周辺) □山口県/岩国赤大根(岩国市錦見) □鹿児島県/桜島大根(鹿児島市桜島)、横川大根(姶良郡横川町) □沖縄県/鏡水大根【カガンジデークニ】(那覇市鏡水) 「考える大根 大・根・読・本」 東京農大出版会 より
□ しまとうがらし・島唐辛子
□ ナス科トウガラシ属
□ 生えている場所:④北庭・西
□ 原産地:熱帯アメリカ
□ 一年草で、熱帯地域では多年草となるそうです。シマトウガラシは沖縄では昔から各家庭の屋敷内で栽培され、薬用、観賞用をかね香辛料として用いています。果実は2~3㎝の長さで上向に着果します。果の色は緑色または黄緑色を呈し、熟するとまっ赤な色となります。
独特の辛みのもとカプサイシンには、胃液の分泌をうながし、消化吸収を助けて食欲を増進させる効果や、血行をよくして体を温める効果があります。さらに注目されているのが肥満防止効果。カプサイシンが脳の中枢神経を刺激してエネルギー代謝を促進するため、体脂肪が分解されるといわれています。
△シマトウガラシの花 □撮影年月日:2010・10.12 □野石積みの家 ④北庭・西
△撮影年月日:2010・10・16
△□撮影年月日:2010・10・25
△□撮影年月日:2010・11・12
△□撮影年月日:2010・11・15
△□撮影年月日:2010・11・12
△鳥に食べられた、熟したまっ赤なトウガラシ
□ 鳥は他の動物より辛さに鈍感らしい。そのため鳥は他の動物に比べトウガラシをよく食べな果る。鳥はまた空を飛ぶので、種子が遠くへ運ばれ、その結果、広い範囲に種子がばらまかれるという。
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△鳥取県のトウガラシ
△鳥取県のトウガラシ
△朝市で売られている緑や赤トウガラシ □西部ブータン・パロ □撮影年月日:2008・10・3
△朝市で売られている緑や赤トウガラシ □西部ブータン・パロ □撮影年月日:2008・10・3
△庭に干されたトウガラシ □中央ブータン・ジャカル □撮影年年月日:2008・10・3
△屋根に干されたトウガラシ □西部ブータン・パロ □撮影年月日:2008・10・2
△屋根に干されたトウガラシ □西部ブータン・パロ □撮影年月日:2008・10・2
□ 喜如嘉の芭蕉布を訪ねる・うるくクンジー研究会
□ 年月日:2010年7月25日
□糸芭蕉布から採れる繊維を利用して織り上げる芭蕉布は、沖縄の代表的な織物です。
風通しがよく、肌にべとつかないサラリとした感触は、南国沖縄の気候風土に最適で、古い時代から多くの人々に愛されてきました。
芭蕉布は、14世紀頃のはすでに作られていたと考えられていますが人々の間に広まったのは17世紀以降、近世にはいってからです。
各家の庭や畑に芭蕉を植え、繊維を採り出し布に織lっていくのは、主婦や娘たちの重要な仕事のひとつだったようです。
19世紀に入ると、絹や木綿といった素材の衣料だ出回るようになりましたが、依然として芭蕉布は人々に親しまれてきました。
この伝統を今に受け継いでいるのが、大宜味村の「喜如嘉の芭蕉布」 で、昭和49年に「喜如嘉の芭蕉布保存会」が国の重要無形文化財として総合指定を受け、平成12年に平良敏子さんが人間国宝に認定されました。
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△芭蕉布会館の琉球藍畑 大宜味村喜如嘉
△真栄城興茂さんと うるくクンジー研究会メンバー・芭蕉布会館入口にて
□ 染織の原点としての藍・「美絣工房」を訪ねる・うるくクンジー研究会
□ 年月日:2010年7月25日
□藍と同じ光を浴び、藍と同じ風を感ずることを選んだ、真栄城興茂さんの「美絣工房」は本部町伊豆味にある。
琉球の藍染めの歴史は、今から4、500年 前になでさかのぼる。原料の糸芭蕉が多いことから芭蕉布が生産され、王族から一般庶民に至るまで衣料として用いられた。それを染めたのが琉球藍であり、その後木綿、絹などにも拡大された。精巧なものは中国への貢納品となっていた。真栄城さんはこうした歴史を踏まえたうえで、「藍こそ最も基本的色」とかんがえる。愛は、庶民でも貴族階級でも似合う色であり、それだけ人間の着るという行為に密着しているからである。同時に、このいろこそ、沖縄の風土が最もよく表れるという。
琉球藍は、植物分類上でも他の藍と異なるうえ、染料にするまでの工程もおのずと違っている。日本全国で一般に使用されるのがタデ藍と呼ばれるタデ科の一年草である。この葉を発酵タンクで水に浸し、腐蝕・発酵させるが、 季節によって気温・湿度によってもその発酵具合は異なる。その液に石灰を加えて攪拌する。色素が沈殿して泥状になった、その沈殿物が、「泥藍」となる。これらの工程のすべてが、機械化できない自然相手の作業である。
さらに沖縄の土壌に育つた藍にしかない色の深みと透明感。それは、実際に糸を染め、水洗いするという作家の一連の仕事のなかで、生き物である藍との対話からうまれる。 -真栄城興茂-藍染めから透かし見る沖縄の風 より
△美絣工房にて真栄城興茂さんの話を聞く・本部町伊豆味
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△ 容量240㍑ほどの直方体のコンクリート製藍瓶を地中に埋め込んでいる。藍瓶は横一列に5つ設置してあり、これらを順次に使用し、染色に供している。染色するカセ糸は、あらかじめ水に浸し、固く絞り、糸に乱れがないようにきれいにさばいた後に藍瓶に入れる。
最初の染めは、何度も糸を染めた地藍瓶(ジーイェーカメ) から先に使用する。一回の染色時間は1~2分程度、藍瓶の中でカセ糸を繰りながら万遍なく染色する。この工程を連続して数回繰り返して行う。そして染色後は屋外の太陽に干して乾燥させる。
最後はていねいに水洗いして乾燥させ、次の藍瓶に移る。
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△美絣工房 真栄城興茂氏作品
□ 2010年 禄志会文化講演会
□ 文化講演と音楽の夕べ
□ 年月日:平成22年11月13日(土) 午後6時開演
□ 会場:JAおきなわ小禄支店 3階ホール
□ 主催:禄志会
□ 後援:小禄地区自治会連合会・JAおきなわ小禄支店
▽主催者挨拶
□ 涼風が肌に心地よい爽やかな季節t6おなりました。
昨年秋に開催させていただきました「健康講座と音楽の夕べ」が好評裏の内に終了し、今年も地域からのアンコール要請があり、演奏者・出演者のご協力を得て開演の運びとなりました。うるく関係者の語る文化講演と、美しい歌声と音楽の演奏をご堪能頂きながら、出演者一同を励まして頂くためにも、多くの皆様方のご来場、心よりお待ち申しあげます。
禄志会 会長 大城惟宏
△禄志会 会長 大城惟宏
□ 第一部 文化講演
□ やさしい金融教室 日本銀行への招待
□ 講師 岡野みゆき (福岡県出身 小禄中学校卒業)
△講師 岡野みゆき
□第二部 音楽の夕べ
□ピアノ連弾
・カノン ・作曲/パッヘルベル
・アニトラの踊り 「パールギュント」 第一組曲より 作曲/グリーグ
・山の魔王の宮殿にて 「ペールギュント」 第一組曲より 作曲/グリーグ
△ピアノ連弾 當間好乃 高良正幸
□ ヴァイオリン独奏
・マズルカ第2番 作曲/H、ビイェニフスキー
△ヴァイオリン独奏 長嶺安一
□ヴァイオリン独奏
・ロンデイーノ 作曲/F、クライスラー
△ヴァイオリン独奏 長嶺安寿香
▽歌 島歌 作詞/作曲 宮沢和史
△バリトン 長嶺明浩
▽ 歌 童神 作詞/古謝美佐子 作曲/佐原一哉
△ ソプラノ 赤嶺紀子
▽ ホルン 独奏 ロマンス(作品36) 作曲/サンサーンス
△ホルン独奏 具志勝彦
▽ピアノ連弾 ・序奏と獅子王の後進 ・水族館・ピアニスト・終曲
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▽白鳥
△白鳥 バレエ/金城さよ(那覇高校生・那覇シティバレエスクール)
△ ピアノ連弾 高良正幸 當間好乃 ・終曲
▽ブァイオリンアンサンブル 長嶺安一/長嶺安寿香 七月エイサー 沖縄民謡 編曲/長嶺安一
△ブァイオリンアンサンブル 長嶺安一/長嶺安寿香
▽歌 ・オペラ 「蝶々夫人」より “ある晴れた日に” 作曲/ブッチーニ ソプラノ 赤嶺紀子
・オペラ 「魔笛」より “恋人か女房か” 作曲/モーツアルト バリント 長嶺明浩
△・オペラ 「魔笛」 “バ・パ・パ” 作曲/モーツアルト 赤嶺紀子/長嶺明浩
▽全員で合唱 芭蕉布 作詞/吉川安一 作曲/普久原恒勇
△左より ・ホルン/具志勝彦 ・ピアノ/當間好乃・高良正幸 ・歌/赤嶺紀子・長嶺明浩 ・ヴァイオリン/長嶺安一・長嶺安寿香
□リュウキュウハギ
□科名:アメ科
□ 生えている場所:鉢植
□落葉性の低木で、秋の七草のひつとして親しまれているハギの仲間です。リュウキュウの名前がついていますが、沖縄には栽培品だけで、自生のものはみられませんので、かなり古い時代に中国から移入されたものではないかといわれています。 高さは2m前後で枝は細く、稜があります。葉は3出複葉です。 花序は葉のわきから出て枝の先に多くつき葉より長くなります。 花は赤紫色の小さな蝶形花で、枝いつlぱいに花をつけています。
△撮影年月日:2010年10月10日
△撮影年月日:2010年10月10日
△撮影年月日:2010年10月10日
△撮影年月日:2010年10月10日
△撮影年月日:2010年10月13日
△撮影年月日:2010年10月13日
△撮影年月日:2010年10月13日
△撮影年月日:2010年10月13日
△撮影年月日:2010年10月16日
△撮影年月日:2010年10月16日
■新奥武山球場落成式典…宇栄原旗頭、宇栄原太鼓参加
那覇市の奥武山球場と奥武山屋内運動場(愛称・沖縄セルラースタジアム那覇、沖縄セルラーパーク那覇)の落成式典が4月3日9時から行われた 。メーンゲート前でテープカットを終えると、球場内がお披露目された。
新球場は、県内唯一のプロ野球公式戦の開催が可能で、本格的なナイター設備を備え、内野スタンドには灼熱の太陽の日でも快適に観戦できる大屋根が架かつている。テープカットまえのアトラクションに宇栄原旗頭、宇栄原太鼓も参加。
■2010年4月3日・シーサーの日・新奥武山野球場落成・第82回選抜高校野球大会興南優勝…新たな野球王国の未来えの門出
■収容人数/内野スタンド固定席 約15,000席 外野スタンダ 約15,000人収容(立ち見)
■ グラウンド/内野:黒土混合土、 外野:天然芝 ■寸法/両翼100m 中堅122
■ 収容人員:内野スタンド固定席15.000席 外野スタンド約15.000人収容(立見)
■首里・那覇の装い―王国時代から昭和初期まで― 那覇市歴史博物館企画展
■連続講座「首里・那覇の装い」
■第4回「まぼろしの絣・小禄紺地」
■講師:川前和香子(工芸技術支援センタ前室長)
■日時:2月27日(土)午後2時より
■場所:那覇市歴史博物館(パレットくもじ4階)
■那覇の織物産地~泊と小禄~
1904年(明治37年)の「地租条例」の施行により王国時代以来、宮古・八重山、久米島といつた地域に課せられていた貢納制(こうのうせい)がなくなり、織物はすべて自由に販売できるようになった。それにともない、家内工業で絣の図案や糸の染めを男性が、機織(はたおり)は女性が担い、また、製作から販売までを行う織物工場ができるなど、次第に沖縄の織物は産業化されていくようになる。
小禄や泊地域は、明治から昭和初期にかけて織物業が盛んな地域であった。小禄地域では、主に輸出用として、藍染(あいぞめ)の木綿を使った紺絣(こんがすり)や紺縞(こんしま)といったいわゆる「小禄紺地(うるくくんじー)」が織られ、名声を博すようになる。また、泊地域も家内工業が盛んで、織物業者が集中していた。